娘が、先日まで、学校の国語の授業で、”生き物はつながりの中に”(光村図書)
という作品を学習していた。
あまり子どもの教科書を真剣に読むことはないが、とても内容が深くて、先生がじっくりと
この作品に時間をかけてくださったことに感謝している。
本物の犬とロボットの犬とは何が違うのか?と問いかける。
本物の生き物は食べものや空気や水を取り入れ、自らが血肉となり、外界と繋がりながら体がつくられていくのに対し、
ロボットはそうすることができない。
ロボットは人間の技術によって作られるが、本物の犬は本物の親から生まれ、命が次へ次へと繋がっている。
ロボットはコピーを作れるが、本物にはそれができない。一人ひとりアイデンティティーというものがある。
そしてこう伝えている。
「あなたはかけがえがない大切な存在。」だということ。
「自分を大切にすることは他を大切にすることと同じ」だということ。
「あなたが生き物であることは素敵なこと」だということ。
人は本来、人と人とのつながりの中で生きていくものだと思う。
人との支えあいの中で、自分の生存を確保し、いろいろな感情(心)をはぐくむ。
人と人とのつながりの中で、自己実現して、自らの価値観もはぐくむ。
優しさも、人と人とのつながりの中で知る。
人は一人では生きていけないこと、支えたり支えられたり。
先日、この教材の締めくくりとして、クラス全員で、”生命のつながり”について
短く感想文を書いたそうで、先生が全員の感想を載せた学級便りを届けてくださった。
まだまだ子どもだと思っていた、娘の同級の子たちが、
しっかりとこのテーマについて考えていた様子に胸打たれた。
娘の感想文はどれだろう?
娘に聞いたら、恥ずかしそうに、”これだよ。”と指さした。
「私を生んでくれたお母さんのためにも、自分と命を大切にしようと思いました。」
周りの子よりも短い感想文だったけれど、嬉しかった。
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