今から三年前の音楽会の時期、娘は体全体で学校が嫌だと訴えていた。
教室のすべてが嫌だといっていた。
隣の机に座っている友達も、友達同士が交わす会話も笑い声も、
空気すら嫌だという感じだった。
音楽会の朝、
浮かない顔した彼女が、
少しでも前向きな気持ちになれるようにと、
祈りながら髪の毛をみつあみした。
しかし、待っていた私の前に現れた彼女は、
みつあみをほどき、まるでサダコのように前髪で顔を覆っていた。
笑顔ひとつみせることなく、
ただピアニカを弾いていた・・・というより、触っていただけだった。
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おととい、私が何より嬉しかったのは、
前髪をとめて、顔をきちんと出して堂々としていたこと。
笑顔がみれたこと。 自信にあふれていたこと。
この三年間の間に、どういう気持ちの変化があったのかは、彼女にしか分からない。
いや、彼女にもわからないのかも。
すべてには時がある。
悲しむ時には、悲しむ時がある。
喜ぶ時には、喜ぶときがある。
悩む時には、悩む時がある。
神が、なされることは、そのときにかなって美しい。
ふと聖書の一句を思い出した。
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