慌ただしく過ぎた一週間。
父の入院は少し長引いていますが、ようやく治療方針も決まりほっとしています。
先日、仕事帰りに病院へ寄ったら、あまり見ることがない、嬉しそうな顔。
私が一人で立ち寄ったのが、思いのほか嬉しかったのか。
「なぁ、俺って高齢者なのかなぁ。」
ボソッとつぶやく。
救急処置室で、カーテン越しに、ドクターが私と母に説明する際、
”ご高齢なので急変することもありますし、高齢者は合併症を起こさないとも限りません。”
と、高齢者と何度も言うのを聞いて、俺は高齢者なの??ってずっと思っていたのだとか。
「ん~、高齢なんじゃない? だってさ、私がもう中年なんだよ。
中年の親が中年ってわけないじゃん? 70歳も過ぎたら、高齢者になっちゃうんだよ。」
そっかぁ。。 と、心なしか寂しそうな顔をしていた父。
”高齢者なんかじゃないよ! まだまだ中年だよ!”って言ってあげたほうがよかったのかな。
中年と高齢者の間に、なにかあればいいのに。
たしかに高齢者と呼ぶには、娘の私から見ても、若々しい両親だと思うから。
家に帰ってきたら、母が同じことを言うので笑ってしまった。
「ねぇ、私も高齢者ってこと?」
あらためて、自分で自分のことを、中年って言ったけど、あまり認めたくはないから、
その気持ちよくわかる。