「ポットをきちんと温めて、ティースプーン一杯、およそ3グラムの茶葉を人数分入れたら、
酸素がたくさん入った新鮮なお水を沸かして、いきおいよく注いで蒸らしましょう。」
「あの~、時間がないのでいつもティーバッグなんです~。」
「習うより慣れろですので、面倒くさがらずに、ぜひポットで入れましょ~。
なんてったって、ポットで入れるお茶は美味しいですから~!。時間作ってポットで淹れてくださいね~。」
英国式ゴールデンルールのレッスンでは、やはり
ポット、新鮮なお水、茶葉の計量、蒸らし が
ポイントですので、そんなやり取りがよく交わされる。
それはそれで大切な内容のレッスンですので、ポットで淹れるお茶を勧めるわけだが、
”ポットでお茶を淹れる時間をなかなか持つことができない。”
とおっしゃっている生徒さんの気持ちが最近よく分かる。
ポットで淹れるお茶を、今の私は、週のうち何回飲むだろう?
おそらく3~5回くらい。
いや、それだけ飲めたらいいほうかな。
今週は一度もポットでお茶を淹れなかったということも少なくない。
今は、一日7~8杯飲む紅茶のほとんどがティーバッグ。
ゆっくりポットで上下運動する茶葉を眺める時間もなければ、その環境にもいないので仕方がない。
だけど、与えられた条件を最大限利用して紅茶を楽しむ。
社内に置かれている6つのポット。
私はその中で一番沸騰温度が高いポットを使っている。 そして給湯は当番制だが、自分が飲みたいときに率先して行って、古いお湯を捨てて新しいお水を入れ替える。
(最近のポットは比較的すぐに沸騰する。)
温度がさめないように使うのは、保温性のある携帯用マグ。
これを使うと、お湯を注いでも温度がそんなに下がらず、蒸らしに必要な高温のお湯が保てるので。
蓋をして待つこと数分。
ミルクティーにするときは蒸らし少し長めに。
あらかじめMY牛乳は、会社に着いたときに冷蔵庫から出して、常温にしておく。
美味しく淹れる条件、できることは手を抜かない。
オフィスでこれだけの美味しいお茶が飲めれば十分。
ずっと家にいる生活だったら、こんなにティーバッグの美味しい淹れ方を
考えることもなかっただろうなー。
与えられた環境の中で、紅茶の淹れ方は自分で生み出していいんですよ って、
前の生徒さんに教えてあげたいな。
この記事読んでくれていたらいいんだけど。
ポットで淹れるお茶ライフがすべてじゃないですって。